癌との闘いと医療について - 食道癌闘病記と患者側からの一私見

注目!! 節電対策-エアコンの工夫 new いざという時のために! arrow 防災グッズピックアップ new 原発 & 放射能情報

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑

2008.02/05(Tue)

10. 食道癌闘病記 

前にブログをアップしてから随分日にちが経ってしまった。

さて、
私のブログの「癌関連リンク」では食道癌闘病記を書いておられる方々のサイトにリンクさせていただいているが、これらのサイトは彼女の食道癌が発覚した一昨年9月からネットを通じて知り得たもので少しでも治療や闘病の参考にしようと毎日のように読ませていただいているものばかりである。
また、ここには、載せていないが他にもとても参考になり日本の医療についてもいろいろと考えさせられる秀逸なブログもいくつかあり、それらは現在も閲覧可能なのだが、残念ながら、ご本人がお亡くなりになっておられ逡巡したあげく掲載を見送らせて頂いたサイトである。

実は、「癌関連リンク」の食道癌闘病記の中にも不幸にして最近お亡くなりになった方々のブログがある。
ブログの最後にご家族の方がその事実を記されるのでわかるのであるが、一方で長い間更新されないままのサイトもあり、いずれにしてもリンクの掲載はリンク切れにならない限りそのままにしておこうと思っている。
それならば、先に書いたリンク掲載していないサイトも載せたいということになるが大変迷っている。
ブログの闘病記は、患者サイドが書くので最新の治療や病院のことなどの真実を知る上で、とても参考になるからできるだけリンク掲載でご紹介したいし、罹患時期が同じことが多いから励ましあったりもできるが、とても辛いこともあることを覚悟しておかなければならないからだ。

そもそも「闘病記」を読みたいと思う方々は、少しでも自らの闘病の参考にしようとする患者さんであったり家族、友人であったりするのだろうが、ブログの場合、著者と読者がほぼ同時期に罹患して共感や共鳴を覚えたり時には励ましあったりしながら闘病生活を送っているケースが多いので不幸な結果に終わったことを知らせる最後のページに出会うことになると誰もが驚愕し、また絶望感に襲われる方もいるのだと思う。
読者は著者とたとえ一度も会っていなくても、またメールやブログの中でも言葉のやりとりをしていなくても同じ病を抱えているというある種の強い同胞意識を抱いているものなので、不幸な現実を知った時の慟哭やいかばかりであろうか。
私自身、彼女が罹患して以来1年と半年ほどの間に3人の食道癌の方々の悲報に彼らのブログで接しているが、その度にしばらくはパソコンの前で呆然としつつ今後の彼女の予後についても不安を覚えていたのを記憶している。
そして、彼女がブログはもちろんパソコンさえいじらないことをいいことに、そうした事実を伝えないのが我ながら情け無いし悲しいと思っている。
お亡くなりになった方に対してもとても失礼だと感じてもいる。
だが、彼女は罹患してからというもののことのほか悲観論者になっているのだ。

・・・なので、結果がわかっていて罹患時期も異なる本の闘病記とは根本的に異なる現在進行型のブログの闘病記の場合、例え不幸な最後で終わろうともしっかりと事実を受け止め、故人のお見送りを心からできなければならないと思っていることから、故人のブログのリンクにはためらいもある。
私だけがこんなに弱いのだろうか。

しかし、食道癌、まさに恐るべし。
再発してからの悪化のスピードには驚くばかりだ。

お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。
そして、いろいろなアドバイスとなるブログでのメッセージの数々に深く感謝申し上げます。
お陰様で、私の大事な人は今生かされております。
次回は
「術後補助抗癌剤治療」について書きます。

注:このブログで述べられる筆者の意見や提案は、あくまで私たちが患者として体験してきた事やネットや書籍で知り得た事をもとにしているに過ぎないものであることをお断りしておきます。
スポンサーサイト

テーマ : ガン治療 - ジャンル : ヘルス・ダイエット

EDIT  |  21:30 |  食道癌  | TB(0)  | CM(4) | Top↑

2008.02/12(Tue)

11. 術後補助抗癌剤治療 

退院後2週間ほど経った昨年の4月上旬、彼女は担当医の外来診察と採血・胸部レントゲン検査を受けた。

術後の病理検査の結果は44個採取したリンパ節の内、1個転移があったと言われたので予後はかなり期待できるのではと内心思ったが、根治的CRT(ケモラジ)も術前にやっているので油断はできないとのコメントであった。
術前のCRTを行う前の国立がんセンター東病院の診断はステージⅢだったが、サルベージ手術後の病理ではT4N1M0のステージⅣaとなったので、CRTの効果が無かったどころか進行させていたのではとも感じさせる結果となったのである。

外来を受けた後、1週間もしないうちに胃管(たぶん吻合部)のつまりがひどいと本人が訴えるので、順天堂医院に出向き内視鏡で調べたところ、特に拡張の必要を認めずということで処置はされなかった。
この食べ物のつまり感というのは、程度の差はあれ1昨年の秋に始まり東病院でのCRT後も順天堂での術前術後経て現在に至るまでずっと続いているが、このことが他の食道癌に罹患した方々と同様に彼女を最も憂鬱にさせていることであろうと思う。

さて、昨年5月中旬、退院前に予告されていた術後補助抗癌剤治療のため順天堂医院に再度入院した。

ところで、日本癌治療学会の「がん診療ガイドライン」では、食道癌の術後化学療法(シスプラチン/5-FU,2コース)は無再発生存率を有意に向上させ術後再発予防に意義があるとしているが、生存率そのものを向上させるという根拠はないともある。
つまり、術後に残っているかどうかわからない癌細胞に対して行うこの治療は、やらない場合と比べて生存率は変わらないが再発を遅らせるというだけのご利益しか無いとのことで、 このことは、度々お世話になっているケン三郎先生の昨日のブログにも書かれてある。

梅澤先生のブログにも述べられているように、術後補助抗癌剤治療には乳がんや子宮ガンには相当な効果を示すエビデンスがあるが、残念ながら食道、胃や腸では充分メリットがわかるエビデンスが無いようだ。

しかし、彼女の場合、癌細胞を残存させたかもしれないという大変な手術だったので、体力回復後、少しでも存在が疑われるマイクロメタを早期に叩くため強力なプロトコルの術後ケモ療法を覚悟していた私たちは、タキソテール、シスプラチン、5-FUの3剤で1クール5日間で行う通称DCF(TCF)療法に進んだのだった。
国立ガンセンター東病院では、シスプラチン、5-FUの2剤だったのだが同じレジメンにタキソテール(別名ドセタキセル)が初日だけ増えるだけであったし、タキソテールは、原料がイチイ科の植物で・・・と調べてあった(植物なら身体に優しいと思っていた)ので、副作用も東病院の頃と同じくらいと高を括っていた。

投与2日目、早速彼女は副作用(吐き気)のため食事中止となり腹痛もおこり3日目には吐き気と腹痛の他、上半身全体が痛いと訴えるようになった。
5日目、抗癌剤投与が終わると6日目から白血球が日毎に2800→1000→800→1000と落ち込んだのでその間GCSF(ノイアップ)を皮下注射で4回投与してもらい、3800→10900と持ち直したのだった。
(このGCSFができてから抗癌剤治療が、随分やりやすくなったそうだが、その威力には驚きだ)
結局、1クール5日間を含めて約20日間かかり退院したが、このころタキソテールの副作用でついに激しい脱毛が始まっており6月中旬には9割位脱毛していた。

このケモ療法が直接影響したかはわからないが、
彼女は退院してから1週間経った6月上旬のある未明に突然、呼吸苦と胸痛を訴えたため、順天堂に緊急入院して1週間ほど、各種検査を行ったが原因を特定できなかった。
癌性心膜炎を起こしたのではなどといろいろ心配したが、症状が回復したので退院したものの、もう1クール予定していたケモ療法は中止となり、さらにその後考えられていた経口抗癌剤での術後補助治療も取りやめになったのである。

結果的に1クールの術後補助抗癌剤治療のあと、経過観察に入ったわけだが、
根治的CRT、サルベージ手術、術後ケモと全てやったため、重篤な合併症は起こしていなくとも嚥下障害は残り胸部の圧迫感や体力低下、またそれに起因する鬱などが、現在までも続いており、再発を逃れながらこれら術後の不定愁訴と闘うというある意味新たな問題を抱えることになったのも事実である。

この胸部の圧迫感というのは、具体的には胸に鉄板が入っているような苦しさと本人は言うが私の推測では、手術で肋骨などの神経に触ったり或いは切ったりしていることからくるのではないかと思うのだが間違いであろうか。

また、最近の緩和医療の解釈が必ずしも終末医療のことだけではないようで罹患した時から緩和医療も始めねばならないとあのがんセンターのサイトには書いてある。

であれば、心療内科などの出番ではないだろうかと考え、次にとった行動について次回は書きます。

-次回に続く-

注:このブログで述べられる筆者の意見や提案は、あくまで私たちが患者として体験してきた事やネットや書籍で知り得た事をもとにしているに過ぎないものであることをお断りしておきます。

テーマ : ガン治療 - ジャンル : ヘルス・ダイエット

EDIT  |  09:36 |  食道癌  | TB(0)  | CM(7) | Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。