癌との闘いと医療について - 食道癌闘病記と患者側からの一私見

注目!! 節電対策-エアコンの工夫 new いざという時のために! arrow 防災グッズピックアップ new 原発 & 放射能情報

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑

2008.07/14(Mon)

17. 治療する事の意味 

ここに、時々コメントを寄せてくれるkuwachannが無事に2年後検診をパスされたとのことで、喜ばしいかぎりである。

食道癌の重鎮である東海大の幕内先生の著書にも確か「2年通過すると予後が飛躍的によくなる」ようなことが書いてあったと記憶している。
ただ、このブログからリンクしているウォーラーさんのドライテック備忘録食道癌ブログを読むと彼の主治医は、「気を抜いたらアカン!5年経つまでは。」と仰るらしいので油断も禁物ということだろう。

室川さんも3年以上経っているからといって飲みすぎたり無理をなさらないようにして頂きたいものだ。

....などと、医者みたいに偉そうな事を言った前ぶりのあとで、今日は、先だって亡くなったRURUの闘病を振り返って治療することの意味について素人なりに考えてみたい。

というのも、RURUのことを思うとき、内視鏡治療を除くほとんどフルコースで行った彼女の治療の一つ一つにどんな意味があったのだろうかと考えることがたまにあるのだ。

最近のケン三郎先生のブログを読んでも専門医の方々も診断と治療法については、常に頭を悩ませておられるようだ。

問題は、
「疑わしき(病巣らしきものがある)は、罰(治療)する」のが医療の前提であると思われるが、罰し方(治療法)を如何にするかで逡巡されることも多いのだろうと推察される。
しかし、だからといって、どこかの病院のように、
「患者や家族でそれを選んでくれ」というのもいささか無茶な話ではないだろうか。

癌の場合、根治的治療での手術と放射線は1回限りなのだから、とことん分かりやすく説明した上で、迷う患者に対し、
「私や私の家族ならこの方法を選びます」ぐらいのことは、仰って頂けたらどんなに患者側は救われるだろう。

特に私たちのように、一昨年、手術と同等の成果があるという情報のあったCRT(ケモラジ)治療に相当なバイアスがかかった状況でその実績の多い国立がんセンター東病院を治療施設として選択した患者に対しては、念には念を入れて選択のアドバイスをして頂きたかったものだと思う。

どうも、私の場合、RURUが亡くなっているので愚痴めいた苦情のようなニュアンスを帯びてしまうが、今でも、あの時、すぐさま手術を選択していたらどうだったかとついつい考えてしまうのだ。

結果論とはいえ彼女のようにCRT治療開始から5ヵ月後のサルベージ手術では、どんな名外科医でも辛いのではないだろうかとも思うし、本人もその後の術後抗癌剤治療のプロセスを経て心身ともに衰弱していったことを顧みると
どこかで治療の選択ミスがあったと言えば、最初の段階でしかないと私は思っている。

今年3月、ある学会で現時点ではCRTは手術に劣り標準治療とはまだいえないと発表があったらしいが、
「あなたの場合は絶対に手術です」と何故、言ってはくれなかったのだろう。

彼女のサルベージ手術を行ってくれた順天堂や虎ノ門、忘れてならないケン三郎先生の施設等ならばかなり予後の期待できる根治術を施してもらえ、例え大差の無い寿命であってもQOL(Quality of Life)はまだましだったのではと悔やまれるのである。

「死んだ子の歳」を数えているようで今さら、虚しい気もするのだが、今後、同様な状況に置かれるだろう方々にRURUや私の無念を是非、知っておいて頂きたいのだ。

「治療の意味」を考えたとき、最初の治療で失敗した場合、その後の治療は患者にとってどんな意味を持つのだろう。

ほとんどの患者はその後の治療でも完治することを願っていることは言うまでも無いが、RURUのケースや何人かの方々の闘病記をみる限り、食道癌治療の場合、実は、最初の治療で全てが決まるように感じられるのだ。

RURUのようにCRTでうまくいかなかった場合、その後無治療ならば(国立がんセンターではそう勧められたが)、余命数ヶ月以内であっただろうし、予想された大動脈破裂という最悪の事態を回避する上で又余命を1年以上延長確保せしめた上でもサルベージ手術は意義があったとは思う。

また、その後のDCF(ドセタキセル、シスプラチン、5FU)による術後抗癌剤治療は、どういう意味を持ったであろうか。

CRTと手術でダメージのあった身体がさらに衰弱したことは否めず、QOLはさらに低下した。
若干の延命効果はあったのだろうが、間違いなく完治するなど夢のように本人は思い始めていた。
フルコースの治療に自らも希望を持って望んだ彼女であったが、その後次第に絶望感を抱くようになっていったのである。

そこにどんな治療の意味があったのだろうか。
最初に手術を勧めなかった私だけに本人亡き今でも考え込んでしまうのである。

以前、順天堂医院でご本人の希望で手術もCRTも受けずにステントを食道に入れているだけの方をお見かけしたが、健常者と見まがうばかりのお元気なご様子に驚き、命の長さはともかくあのかたち(生き方)もあるんだなと今になって思うのは刹那的だろうか。
スポンサーサイト

テーマ : ガン治療 - ジャンル : ヘルス・ダイエット

EDIT  |  03:18 |  食道癌  | TB(0)  | CM(8) | Top↑
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。