癌との闘いと医療について - 食道癌闘病記と患者側からの一私見

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2008.10/28(Tue)

20. ピロリ菌の矛盾 

胃によく生息し、胃炎・胃潰瘍ひいては胃癌の原因の一つとも言われるヘリコバクター・ピロリ菌に、反面、一部の食道癌を防ぐ作用のあることが新しい研究で示されたと報道にあった。

いきいき健康 NIKKEI NET

オーストラリアの医師が、ピロリ菌の分離に成功しこの菌に感染すると胃や十二指腸の消化性潰瘍を発症するリスクが高まり胃ガンも引き起こす可能性があることを自身の身をもって明らかにしノーベル賞を受賞したことはまだ記憶に新しい。

ただ、ピロリ菌は胃癌のリスクファクターと考えられてはいるが、ピロリ菌を除去すると逆に食道癌のリスクファクターになるのではないかとの説があることも、何かで読んだこともあったので、今回の報道はある程度それを裏付けるものとなったようだ。

だが、このことは、少なからず、私を複雑な思いにさせているのだ。

というのも、
私自身、子供の頃から胃炎をよく起こし、20~40代にかけては数回も、胃潰瘍に悩まされてきたこともあり数年前にピロリ菌の除去が保険適用になったことで、一週間の抗生物質の投与によるピロリ菌退治を行ったからだ。

検査の結果ピロリ菌は消失したようで、確かにその後現在に至るまで相変わらず酒を呑みタバコも止めていないのに胃潰瘍どころか胃痛も滅多に起こさなくなったのだが、逆に食道癌の罹患リスクを高めたことになったのかもしれないと思うと「ウーン」とうならざるをえない。

私の母と姉は比較的早期に胃癌が見つかり手術をしたのだが、術後母は20年近く姉は7年経過し幸いにも再発することなく今も元気でいる。一方、食道癌で不幸な最後になってしまったRURUのことを思うと、胃癌と食道癌の予後の違いを痛感してしまう。

身の回りの限られたケースで比較するのは、いささか早計であろうが、
今回のような記事に触れるとなおのこと、
胃癌を覚悟してピロリ菌と共生して食道癌のリスクを下げた方が良かったのではと、私の場合は今さら言っても始まらないが、でも考えさせられてしまうのだ。
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テーマ : ガン治療 - ジャンル : ヘルス・ダイエット

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